週一更新。(佐藤の五臓六腑の館)

こんにちは、佐藤です。

先週の日曜日は中野サンプラザでいつも参加している鍼灸の勉強会がありました!

ベテランの先生方の臨床のお話や考えをお伺い出来る機会は私にとってとっても貴重なんですよね~。はちの鍼灸師は私だけなので、一人よがりの頭でっかちにならない為にも(笑)こういった勉強会に行かせてもらえるのはありがたいなぁと思います。

それでは!
今回は前回に引き続き、【邪】について書いていきます!

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(前回の使い回しです笑)

【6つのについておさらい】

前回のブログで邪の種類6つご紹介しましたがここでもう一度おさらいします!

①風邪(ピューって吹いてる風です、春多い)
②暑邪(暑さ、夏多い)
③湿邪(湿気、梅雨に多い)
④燥邪(乾燥、秋多い)
⑤寒邪(寒さ、冬多い)
⑥火邪(お灸等気候以外の熱や暑邪がMAXになると火邪になります)

の6つでしたね!

暑い寒いは体がどういう変化するかって分かりやすいと思いますが、風とか湿ってピンと来ませんよね。

なので日常的によくある事とリンクさせながら、6つの邪についてご説明していきます\(^o^)/

ちなみに6つの邪なんですが、「六淫の邪」「外邪」なんて言い方もします。
ここでは分かりやすいように

6つの邪=外邪

と書きますね!

外邪が体に悪さすると…】

ここでさらにおさらいなんですが、外邪は元を辿れば

《ただの気候の変動》

です。

身体に悪い方向に働いた場合に【邪】になる!というだけで本来は悪いものじゃないんですよね~。

以前も書きましたが東洋医学って

イメージが大事!!

なので想像力を働かせながら読んで頂ければと思います。

では!細かく見ていきましょう!

〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 《風邪》

風って不規則的に吹きますよね。
バーっと吹いたと思ったら急に止んだり、反対方向から吹いたり。竜巻や台風等勢い良く吹くものもあります。

東洋医学って自然界と人の身体をリンクさせて考えるので、風邪はこの自然現象の風の様な症状が出ます。

つまり、症状の出方が急で、変化が早いと言うことです。
症状で言うと、急性の風邪や痙攣、筋肉の異常、動きの異常等沢山あるのですが、目眩もこの風邪の関わりが強いです。

どの症状でも風邪由来の場合、共通するのが「症状が固定しない」というところです。痛みの場所が一定しない、時間や日によって症状が出たり出なかったりするの様な感じで。

後、風に当たると体の表面の熱や汗を吹き飛ばしてくれるので、体温の維持にはかなり良い効果あるんですが、それが良くない方向に働くと衛気(体の表面にあるバリア機能)まで吹き飛んでしまうのでカゼに掛かります。

ちなみに風邪って「百病の長」って通り名があるんです。
これは風邪が万病のもとになるという意味です。
衛気を吹き飛ばす事で他の邪を入りやすくする&他の邪の力を増す性質があるのでこう呼ばれます。

《暑邪(火邪)》

これはもうお分かりですよね。
熱中症がこれに当たります。
暑邪にしても火邪にしても熱の症状が主です。
暖かい空気って上に上がる性質ありますから、体に余分な熱がある場合は頭や顔周りに溜まります。
さらに直射日光が上から降り注いだら熱の逃げ場なんてなくなるので、熱中症になります。

《湿邪》

梅雨に多いんですよね、湿邪。
湿邪の性質は「重濁・粘滞性」です。重くて、濁る、粘っこくしつこいってまさに、梅雨特有の感じですよね。
あの湿気ムンムンな感じが身体の中に入ったの想像してみてください。

最悪じゃないですか?

もうね、私一番湿邪が嫌いなんですよ!!
今回外邪について取り上げたのももちろん、急に寒くなって体調崩される方が多かったってのもありますけど、この湿邪についてお伝えしたかったのもあるんですよね!!

梅雨や雨の日の体の重だるさや気怠さ、消化不良感、関節の動きの悪さは大体湿邪のせいです!!
湿邪が多いと身体の気血津液の流れがものすごく遅くなります。普段サラサラ流れてる川の水が八宝菜のあんかけになる位流れが悪くなります!

日本は基本湿度高めなので、湿邪の影響受けやすいんですよね。

《燥邪》

この東洋医学の理論って元々中国発祥のものです。大体気候は似てる様ですが、この燥邪に関しては中国の乾燥っぷりが基準なので、日本だと秋は乾燥しますがそこまで燥邪の影響ってないんですよね。

そのかわり!

日本の室内で燥邪にやられる事が多いです!!
私が最近燥邪の影響受けたのは、ホテルに泊まった時の部屋の乾燥&エアコンの暖房です。
皆さんもご経験あるかと思いますが、普通のホテルって加湿器かけても乾燥しまくってますよね。
私の場合、数時間で肌がピリピリし、翌朝には唇が切れ、身体の水分が抜けたせいで妙に暑い、目も充血する、これぞまさしく燥邪なんです。

昔と違い、空調設備抜群の現代は外の気候変動だけでなく室内の環境で外邪にやられる事も増えています。

それの最たるものが次の寒邪です。

《寒邪》

寒邪の性質って「収引・凝滞性」って言います。
寒いと体ってぎゅっと縮こまりますよね。またあんかけの話になりますが、冷えてるとあんかけもゴテゴテに固まりますよね。後は金属も冷やすと固まりますし。
これと同じで、人の体に寒邪が入るととにかく固まります。体にだけじゃなくメンタル面も固まります。

暖かい地方の人は陽気で、寒い地方の人は陰気のタイプが多いって環境が性格に作用する一例だと思います。

しかも冷たい空気って下に溜まるので、下半身に症状出しやすいんですよね。なので、寒い時はぎっくり腰の危険度が上がりますし女性は月経に関する症状強くなります。

夏も空調が効きすぎている場合は寒邪の影響を受けやすいです。さらに夏って、汗を出して体内に熱がこもらないようにするのがセオリーなので、身体もその状態になってるんですね。
こんな時にクーラーがキンキンに効いていたら即身体の中に寒邪が入ってきます。

ゆるくクーラーをかけるか扇風機で身体の熱の発散を促してあげた方が夏バテせずにすみますよ~。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

以上、外邪についてでした!

なんとなく体で感じていた変化も、こうやって文字に起こして視覚化すると納得しません?私は梅雨に体の不調が出やすいんですが、鍼灸学校時代に湿邪について知って、「不調の原因はこれか!」と感動した覚えがあります。

で、「季節でそれぞれ影響受けやすい邪があるのはわかったけど、全然平気な人もいれば弱い人もいるじゃない」ってとこなんですが、むか~しの古典の言葉を借りると

【内傷(ないしょう)なければ外邪入らず】

これに尽きるわけです。

は???となってると思いますのでご説明します(笑)

【内傷】というのは読んで字の如く「内側が傷(やぶ)れる」という事です。

内側というのは精神状態の事で、【内傷】っていうのはつまり、

「感情表現が下手くそで精神が穏やかでない」

という事なんですね。

(ちなみにこの感情も東洋医学的に分けると7つに分類されるので「七情」と言います。)

内傷があると特定の感情とリンクしてる五臓六腑の調子が物凄く悪くなります。
で、五臓六腑の調子が悪くなると身体のバリア機能も落ちるので、
ちょっっっとした気候の変化にもやられやすくなります。

前回のブログで書いた、

《身体が弱っている時に気候変動に対処出来ないとそれが【邪】になる。》

ってまさにこの【内傷なければ外邪入らず】なんですね。

今では心と体の相互作用はよく取り上げられるようになりましたが、大昔からこんな事が分かってたなんて凄いなぁ~なんてしみじみ思います。

※七情については昔はりきゅう通信に書きましたが、また後日書きますね!

まあ、やられないようにするのが一番なんですが、もし外邪にやられてしまった場合、鍼灸治療するとかなり早く良くなります(宣伝ですが本当です)!!
筋肉を柔らかくしたり、痛みを抑えるだけが鍼灸の効果だと思われている事も多いのですが、実はそれだけじゃなくもっと色々な事に効くんですよ~!!

これについてもまた後日書きますね笑

先週はめちゃくちゃ寒かったので外邪を取り上げたんですが、今週はもう暖かくなりましたね~。

患者様ともGWの話題がちらほら出てきてますが、はち整骨院はカレンダー通り赤日が休診です!!

私は数年振りに雪の無い実家へ帰る予定です。実は両親には一度も鍼灸治療した事が無いので(学生時代に怖いと断られました笑)、私がやっている事を知ってもらう為にも受けてもらおうかと思ってます!

今回は以上です。

赤羽 鍼灸 はち整骨院の佐藤でした!

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