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胃という漢字を…(佐藤の五臓六腑の館)
こんにちは、佐藤です。
先週末は、はちの合同バースデーパーティやプライベートでのイベントが続き、とても充実した休日でした!!(なぜか頭にこぶが出来ていましたが。)
今週末には、はり・きゅう師の国家試験があるそうです。学生の方々は脳みそから記憶を捻り出して頑張って下さい。
私は鍼灸師になってかれこれ丸6年程経ちますが、どこかに弟子入りしたという経験はありません。ですが、有り難い事に色々と教えて下さる師匠的な先生が何人かいます。
今日はその内のお一人から聞いた面白い話をご紹介します!
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よく「ストレスで胃が痛くなる」と言いますよね。
現代医学的には、脳がストレスを感じるとそれに対抗しようとして対ストレスホルモンを分泌させるのですが、そのホルモンの作用に胃を保護する粘液の分泌を抑えるというものがあって、結果胃酸にやられて胃が痛くなるというメカニズムです。
今では脳と胃の繋がりはホルモンで説明できますが、ホルモンがまだ分からないような時代、すでに脳と胃が密接に繋がっている事を大昔の中国人は知っていたとしたら面白くないですか?
漢字はそれ一文字だけで意味を表します。例えば、「腰」は体の一部分を指す「月」と最も大事な部分という意味の「要」が合わさって「腰」という漢字になっていますよね。
そこで!!
胃という漢字を分解していくと…!!
!!!!!
胃が脳になりました!!
ちょっと感動しません?!
胃の不調は脳へ、脳のストレスは胃へ直結する事を大昔の中国人は知っていたんですね〜
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ここから少し真面目な話になります。笑
鍼灸の用語に「不通則痛(通じざれば則ち痛む)」という言葉があります。気・血・津液の流れがどこかで悪くなると痛みが出てくるという意味です(気は体の機能を上手く働かせるエネルギーみたいなもの、血は血、津液は体液と大まかに認識しておいて下さい)。
で、感情的なストレスはまず先に気に影響します。
気分が良い悪い、気が動転したとか、よく感情は気で表現されますよね。
そして、これを踏まえて胃と脳の関係をまとめると、
①脳がストレスを感じる
↓
②気の流れが悪くなって、体の上の方(頭〜お腹辺り)に気がたまりっぱなしになってしまう。
↓
③そうなると目、後頭部や肋骨周りに緊張が入ってお腹が張ってくる。(さらに、怒っている人は目が充血したり顔が赤くなったりする。そうでない場合は後頭部の緊張により酸欠になって目が虚ろになっていく。)
↓
④背中の緊張も強くなり、肋骨を圧迫し始める。すると丁度左右肋骨の間に収まっている胃の動きが悪くなるので食欲がなくなるか、過食から消化不良になる。
↓
⑤気は食べ物から作られるのでますます気の循環が悪くなる。
↓
⑥気の循環が悪いとストレスにも弱くなる。
↓
①に戻り、負のループ。
という感じになります。
この①〜⑥の流れを一言でいうと
【ストレスは胃にくる】
となる訳なんですね〜!!
ストレスを感じている時は頭で考え過ぎて、気が上半身(特に頭)に溜まっているので、運動では散歩やスクワット等下半身を動かすと良いですよ!
それと思っている事を溜め込まずに話す事で気は発散されるので、我慢せずに自分の意見は言いましょう!悪い人程長生きするって言いますしね。
後はやけ食いでストレスを発散するのは胃腸に負担が掛かって結果逆効果なのでご注意を。。。
ちなみに私は夜の静かになった街中を散歩するのが好きです!
今日はこの辺で失礼します。
赤羽 鍼灸 はち整骨院の佐藤でした!